失敗しないハウスメーカーの選び方
注文住宅を自分の理想通り建てる為に重要なことは、どこの業者で家を建てるかということです。
注文住宅を依頼する業者を大きく3つに分けると「ハウスメーカー」「工務店」「建築事務所」に分けられます。それぞれメリット・デメリットがありますが、ここではハウスメーカーの選び方について説明します。
ハウスメーカーといってもたくさんの会社があり、価格やデザインもハウスメーカーによって大きく変わってきます。
ハウスメーカーの選び方を失敗すると、思い描いた家とかけ離れていたということもでてきてしまいます。それならまだ良い方で、下手をすれば家が傾いていたり雨漏りするような欠陥住宅になってしまうこともあります。
注文住宅で失敗しないために、ハウスメーカーの選び方のポイントをご紹介します。
ハウスメーカーごとに過去の事例を見る
ハウスメーカー選びの際に有効な手段のひとつが、そのハウスメーカーが過去に建ててきた住宅をたくさん見ることです。価格や品質はもちろん、得意なデザインの系統(和風・洋風・ヨーロッパ風といったテイスト)を知ることも大切です。
外観は内装と違い、気に入らなければ最悪リフォームすれば…というわけにはいかないので、外観もしっかりとチェックしましょう。
あたりまえのことですが、デザインや価格、こだわりの部分において、あなたの理想と近い家を作っているハウスメーカーに依頼することが、家づくりを成功させる第一条件となります。
耐久性もしっかりチェック
また、耐久性もきちんと考慮すべきポイントです。外壁の頑丈さ、耐震加工、防音性、水はけ・通気性のよさ、採光など、チェックすべき項目はたくさんあります。
モデルハウスを見学する際に外観や内装だけでなく、耐久性についてもしっかり見ておきましょう。特に地震大国の日本に住む限り地震対策は切っても切り離せません。
耐震性を意識した構造・建築方式を用いているか、間取りはおしゃれだけれど耐久性は大丈夫か、などひとつずつチェックしていきましょう。ちなみに、太陽光発電を導入したいのであれば、屋根の形状はもちろん、そのハウスメーカーが対応しているかも調べておきましょう。
担当営業の知識
いくら良いハウスメーカーを選べたとしても、担当営業がたまたま外れの可能性もあります。見るポイントは2つ。1つは自分のメーカーについてどのぐらい知っているか、そして2つ目は住宅全般に関してどのくらいの知識があるかです。
自社のハウスメーカーの過去の事例や特性を把握して、依頼主の要望にどこまで合わせてくれるかが重要です。
住宅全般に関しては、「この間取りにしたら耐久性が低下するので、この材料を使ってはどうか」など提案ができたり、総合的な住宅に関する知識を持っていれば合格と言えるでしょう。
豊富な経験に裏付けられた知識と柔軟性、そして依頼主のこだわりも出来る限り聞き入れてくれ、依頼主の希望が安全な家作りに適さないとしたら臆せず提言してくれる担当営業だと、家づくりを進める上で心強い存在になります。
これらを判別しやすい例としては、例えばこちらの質問内容が担当者にとってすぐに答えられない質問をしたときに、当て推量で答えるのはあまり良くない担当者、時間をおいてもきちんと調べて返答するのは良い担当者、というようにある程度見極めが可能です。
担当営業の接客態度=ハウスメーカーの対応
担当営業は知識があるという以外にも最低限の接客が出来ているかという点もかなり大切です。受付や担当者が横柄で人柄の悪い態度の場合、提供されるサービスも悪いことも多いです。
もし、提供されるサービスが良かったとしても、家が建つまでの長い期間、嫌な気持ちにさせられれるのもたまりません。
注文住宅の場合は最低でも半年、長ければ一年以上その担当者と付き合うことになるわけです。気分を害するだけならまだしも、こちらが条件を追加したい場合や見取り図を修正して欲しいときに担当者に言い出せず、どんどん自分の理想の家とかけ離れてしまうことになりかねません。
見極める方法としては、最初に問い合わせた時や初回の顔合わせの時に、妙に押しが強くキャンペーンや聞いてもいないおすすめの間取りなどを押してこられたら要注意です。露骨に態度が悪いのはもちろんですが、妙ににこやかでさりげなく押しが強い場合も注意が必要です。
逆に、無口であったり口べたであったりしても、説明は丁寧で質問すれば最後まできちんと答えてくれる、というな担当者もいます。それぞれ人によって相性もあると思いますが、こちらの意図が汲み取れなかったり明らかに合わないと感じたら、担当者を変えてもらったり責任者を付けてもらえることもあります。
大切な注文住宅を建てる第一歩なので、担当者選びも慎重に行いましょう。
注文住宅の保証期間
家のデザインや間取りのバリエーション、得意なテイスト、価格など見る所が多すぎて埋もれがちな点ではありますが、同じくらい大切なのが保証期間です。耐久性と双璧をなすファクターであり、耐久性に優れてはいるが保証期間を軽視しているハウスメーカーや、その逆ももちろんあります。
保証期間は注文住宅を作るメーカーによって大きく異なります。たとえば5年なのか10年なのかといった単純な年月の違いもありますが、期間は短いものの保証期間内は何度でも無料といったように各ハウスメーカーごとに性質が異なる場合も多々あります。
これらを見極めるコツとしては単純に保証期間だけを見るのではなく、保証内容や基本耐久年数、点検の回数、災害時の対応、指定の業者で改修を行った場合の期間の追加など、細かいところまで必ず確認しておくことが大切です。
他にもまだある!ハウスメーカー選びのコツ
もしお友達の中でハウスメーカー注文住宅を建てたことのある方がいればぜひ話を聞いてみてください。実際に依頼したハウスメーカーはもちろんのこと、候補にはあったけど依頼しなかったハウスメーカーに関しても必ず話を聞いてみてください。
ひょっとしたらあなたのご希望の注文住宅のテイスト・条件に合うメーカーである可能性もあるため、できるだけ多くの情報を仕入れることをおすすめします。
また、インターネットのサイト・一括比較サービスを利用するのも有効な手段です。あなたの希望の間取りや予算内におさめた業者の候補を短時間で検索・提示してくれます。
資料をもとに比較するのはもちろん、口コミなども調べることができたり、資料請求も行えるサイトもあるため、ぜひ利用してみましょう。
何しろ、無料という点を活かさない手はないです。色々な情報を集め、理想の条件にこだわって、根気強く家づくりを進めていきましょう。