建て替えで失敗しないためのポイント

家の老朽化に伴い建て替えをお考えの方もいるかと思います。
お持ちの住み慣れた土地に家の建て替えをするのは、ごく自然で合理的ですがいくつか注意しなければならないこともあります。
最悪の場合、その土地に家を建てられないこともあるので、建て替えで失敗しないためのポイントを挙げてみます。

再建築不可物件

これは文字通り一度更地にしてしまうと、そこに新しく家を建てることができない土地のことをいいます。
一番多いのが「接道義務」を満たしていないものです。
「接道義務」というのは建築基準法第43条で定められている「建築物の敷地は、道路に2メートル以上接しなければならない。」という制約です。
地震や火災等の災害時において、避難経路や消防車や救急車が入れるスペースの確保が目的です。
かなり昔に建てられた家や、家を建ててから「接道義務」を満たしていないように敷地を変えてしまった場合は、再建築不可物件でないかを家を建てる業者や専門家に必ず確認しましょう。

建て替え費用

建て替え費用の相場については建て替えの場合の費用の相場で説明していますが、家を解体する費用と家を建てる費用とがかかります。
家の建て替えが完了するまでの総予算を確認して、思わぬ出費がでないように注意しましょう。
また、家を売却して他の場所に家を建てたり、リフォームで済ませるなどすることで、金額も大きく変わってきます。
絶対に建て替えでなくてもよいという方は、このような選択肢を考慮にいれて、最善のプランをみつけましょう。

建て替え費用イメージ

仮住まい

意外と盲点なのが建て替え期間に住む場所です。
近くに実家など住まわせてもらう場所があればいいですが、なかなかそういう場所がないという方も多いと思います。
建て替えの際には必ずスケジュールを出して、その期間の居住費も予算に計上しましょう。
ちなみに日本では賃貸住宅は年単位の契約が一般的ですので、ウイークリーマンションやホテルの長期滞在のほうが安くなるケースが多いです。
また、家具の一時預かりサービスをしてくれる業者もあるので、建て替えの際に家具の置き場に困る方は利用してみると良いでしょう。

ご近所への配慮

家の解体や建築中は、騒音などでご近所の迷惑になってしまうこともあります。
騒音以外にも大型車が出入りしたり、ゴミやホコリがお隣さんの敷地に入ってしまったりとトラブルに発展してしまうことも多々あります。
建て替えのスケジュールが決まったら、ご近所さんには挨拶にいったほうが良いでしょう。
場合によっては業者に作業の時間帯をずらしてもらうことも必要になってくるかもしれません。
いずれにしても、ご近所さんとうまくコミュニケーションをとって円滑に建て替えを進めることが重要です。

間取り変更

建て替えの際に、現在住んでいる家と間取りを変えることもあるでしょう。
このサイトでも間取り例は紹介していますが、見た目だけでなく生活導線など住みやすさも考えて間取りを作成しなければなりません。
また、ハウスメーカーによってや鉄筋・木造によってもとれる間取りは変わってきます。
いろいろな業者に間取りプランと金額の見積もりをとることをおすすめします。