一般的に15坪より小さい建坪に建てられる住宅のことを狭小住宅と呼んでいます。
建坪10坪以下だと、狭小住宅と呼ばれる家の中でもさらに小さい土地ですので、2人以上で住む場合2階建てや3階建て、ロフトの活用は必須となってくるでしょう。
ただ、10坪は平米に直すと約33㎡ですので、単純計算で2階建てで66㎡、3階建てで99㎡の延べ床面積が取れるので、間取りによっては家族で住むのに問題ありません。
それでも建坪10坪以下は都市部でもかなり特殊といってもいいので、狭小住宅専門の工務店などに依頼することをオススメします。
ここでは建坪10坪以下に限った注文住宅の間取り例と、住みやすい家にするためのポイントを紹介していきます。
※建坪(たてつぼ)というのは建築面積を坪数で示したもので、延べ床面積というのは各フロアの床面積の合計となりますので、混同しないように注意してください!
建坪8坪3階建ての家
オーソドックスな3階建て狭小住宅です。
狭小住宅といっても3階建てにすると延べ床面積は建坪の3倍近くとれます。
また1階と2階にそれぞれトイレと浴室を設置しそれ以外は間仕切りをなくしているので、建坪8坪でもある程度の広さも感じられます。
最大限にリビング・ダイニングの大きさを取りたいのなら、1階に洗面室・浴室(ユニットバス)・トイレを集約するというのでもいいです。
3階には洋室と和室があるので、寝室にしても良いですし、子供部屋にするという方法もあります。
3階建てをフルに居住空間にすると、この家のようにある程度の部屋数が取れることがわかります。
建坪10坪ビルトインガレージ3階建ての家
1階にトイレ、風呂、洗面を集め、2階のリビング・ダイニングを広めに取ってあります。
また天井を高さ3mにして採光も計算した間取りにすれば、開放的で明るい家にすることができます。
1階にガレージがある分部屋数は限られてしまいますが、どうしても車を手放せないご家庭にとってはこういった間取りも候補にいれておいたほうがよいでしょう。
建坪7坪2階建てプラスロフト付きの家
1階にトイレ、風呂、洗面の水まわりと寝室用の和室をもってきています。
水まわりを1階に集めることで建築費は安く済みます。2階に水道を持っていくには高圧水道や排水管の作業が別途発生するからです。
また、3階建てにしなくても天井を高くして、デッドスペースが生まれないようにロフトも収納スペースなどにする工夫が施されています。
この事例は7坪2階建てですので、お子さんも入れて3人以上になるとかなり狭く感じられるので、広さを求めるのならば3階建ても検討されたほうが良いです。
建坪9坪変形敷地対応の3階建ての家
建坪がおよそ9坪と小さく、しかも変形敷地での間取り例です。
3階建てにしてあるので、LDKを2階に持ってきて1階と3階に一部屋づつ部屋をとることができるので2LDKの間取りになります。
変形の敷地なので間取りをとりづらいですが、収納スペースをうまく配置することで、それぞれの部屋を過ごしやすいスペースにすることができます。
このような変形敷地の場合、家の向き(陽当たり)も特に重要になってくるので、ベストな間取りになるようにいろいろな間取りパターンを提案してもらうとよいでしょう。
また、建坪10坪以下ですと間取りで制限されてしまうことも多くあります。
「タウンライフ家づくり」というサイトは家を建てたい地域に対応したハウスメーカーや工務店が、注文住宅の「間取りプラン」や「見積もり」を無料で出してくれます。
建坪10坪以下でも、複数の業者から「間取りプラン」や「見積もり」を提案してもらうことで、ご自身の理想に近い注文住宅を依頼できる業者が見つけやすくなります。
無料ですので「どういった業者が対応してくれるのか」や「見積もりはどれくらいになるのか」だけでも聞いておく価値はあると思いますのでオススメのサービスです。
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