敷地面積60平米(約18.2坪)〜70平米(約21.2坪)の注文住宅間取りプラン例

土地(敷地面積)を20坪持っていてもその20坪全面に家を建てることはできません。
都市計画で用途や地域ごとに30%〜80%の範囲で制限がされています。(一般的な住宅の場合は、60パーセント程度といわれています。)

これを「建ぺい率」といいますが、敷地面積60m²〜70m²で仮に建ぺい率が60%の場合、
家を建てる部分である建築面積は36m²(約10.0坪)〜42m²(約12.7坪)になります。

「敷地面積」とは単純にその土地の広さの面積のことをいい、「建築面積」というのは、一般的にいう「建坪」のことで、おおよそで言うと建物の1階部分の床面積のことをいいます。

建築面積(建坪)とは?

敷地面積60平米から70平米の敷地面積ですと、いわゆる狭小地といわれる土地になります。
土地の形や隣接する住宅によって、勾配天井やルーフバルコニー、駐車スペースを工夫するなど、土地を最大限に活かすアイデアが必要になってきます。
建ぺい率や土地の形状、家の大きさによっては、駐車場のスペースはとれない可能性もあります。
2018年6月の「建築基準法の一部を改正する法律」により、「準防火地域の耐火建築物」、「準耐火建築物」の建ぺい率が10%緩和されるようになったので、70平米以下の狭小地においては建ぺい率を上げる工夫も大切になります。

ここでは標準的な建ぺい率60%前後で、敷地面積(建坪)が60m²から70m²の範囲で、注文住宅の間取りプラン例についてご紹介いたします。

敷地面積67平米(約20.3坪)、建築面積(建坪)40平米(約12.1坪)の注文住宅間取りプラン例

敷地面積67平米、建築面積40平米の間取りプラン例

この例は土地の形は正方形に近い長方形で、駐車スペースと2LDKの間取りが取れています。
敷地面積67m²とあまり大きくない土地ですので、建ぺい率ぎりぎりの建築面積40m²で家を建てています。
それでも、2階建てなのでそこまで部屋数が取れず、建物の各階の床面積の合計である、延べ床面積が欲しいのであれば3階建ても検討してみてもよいかもしれません。
また駐車スペースですが、この例の場合うまく1台分の駐車スペースを確保できていますが、カーポートをつけると屋根が建築面積に含まれるので、建築工事が完了した後の完了検査が通らないことが多いです。
完了検査が通った後にカーポートをつけることはそれほどうるさくいわれないことも多いので、駐車スペースの確保やカーポートの設置などは、家づくりの際にどうするのかあらかじめ決めておくことが重要です。

敷地面積63平米(約19.1坪)、建築面積(建坪)37.8平米(約11.4坪)の注文住宅間取りプラン例

敷地面積63平米、建築面積37.8平米の間取りプラン例

こちらは前の例とほぼ同じ面積の土地ですが、駐車スペースがとれなかったので、1階部分の一部を駐車スペースにあてています。
その分3階建てにして、3LDKの間取りを確保しています。
また、駐車スペースの上部も部屋のスペースをとって、限られた建築面積を無駄なく使っています。
3階建てにするのは2階建てよりもちろんコストはかかりますが、敷地を有効活用できるだけでなく、窓を上手に配置することで眺望や彩光が良い家になります。
建ぺい率の他に、その土地の建物の延べ床面積の敷地面積に対する割合である「容積率」にもよりますが、
建築面積が40m²以下の家では3階建ても視野に入れて家づくりを進めると、間取りプランの幅が格段に広がるので検討してみるのも良いでしょう。

敷地面積64.5平米(約19.5坪)、建築面積(建坪)38.7平米(約11.7坪)の注文住宅間取りプラン例

敷地面積64.5平米、建築面積38.7平米の間取りプラン例

こちらは敷地面積が64.5m²で建ぺい率が60%なので、建築面積(建坪)はおよそ38.7m²になります。
細長で狭小の土地をうまく活用した2LDKの間取りで、特徴的なのは、2階のダイニングを吹き抜けにして開放的にしているところです。
吹き抜けをなくし3LDKの間取りにすることも可能ですが、狭小で細長な家を少しでも広く感じられるような工夫がなされています。
3階には部屋が物で溢れかえらないように、収納スペースも広めにとっています。
土地の広さや形によって、間取りも工夫したほうがいいという例です。

敷地面積69平米(約20.1坪)、建築面積(建坪)34.5平米(約10.4坪)の注文住宅間取りプラン例

敷地面積69平米、建築面積34.5平米の間取りプラン例

こちらは敷地面積が変形の69m²で建ぺい率が50%なので、建築面積(建坪)はおよそ34.5m²しかとれません。
どうしても敷地内に駐車スペースが必要という方も多いと思います。この例だと、変形地をうまく利用して駐車スペースにしています。
またその他にも、階段下に収納をおくなどスペースを無駄にしない細かな工夫がなされています。
間取りは小さいながらも3DKとれていて、家族3人程度なら問題なく住むことができます。
家族構成にもよりますが、夫婦のみで住むなら1部屋減らして吹き抜けにしたり、逆に4人以上で住むのなら3階建てにするなどの対応も必要になってきます。

敷地面積60平米〜70平米の間取り例を挙げてきましたが、間取りを考えるのは難しく大変な作業です。
タウンライフ家づくり」というサイトは、家を建てたい地域に対応できるハウスメーカーや工務店が、無料で注文住宅の「間取りプラン」や「見積もり」を一括で依頼してくれるサイトです。
ハウスメーカーや工務店は家づくりのプロなので、狭小地や変形地だとどういった間取りにすればいいかを、過去の事例も参考に提案してくれます。
希望に合わなかったら、全ての業者を断っても全然問題ありませんし、料金も一切かかりません。
ご自身の希望とする注文住宅が「どういった業者が対応してくれるのか」や「間取りプラン」「おおよその見積もり」だけでも聞いておく価値はあると思いますので、興味のある方は利用してみてはいかがでしょう。
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